VOICE
お客様の声

ホームページは、お客様と「価値を共創する」武器だ。

AMRとの関わり

遊び仲間が、仕事のパートナーに。
物事の本質を見抜き、企業としての成長を考えた企画を共に生み出しています。

有限会社バックステージ 河合 義徳様

画像: 河合氏がインタビューを受けておられる様子1

AMRとの出会い

― 河合さんとはもう長いお付き合いですよね。

高橋君と近藤君がまだインキュベーションオフィスに居た時(2003年頃)からですね。仕事とは関係ない、遊びのような話をしてたけど、でも出会った当初から「ウェブはつくった後が大事だ」とぼそぼそ言っていて(笑)、何をするのだろうと興味は持っていました。
まだその時は僕のしている仕事とはリンクしていなかったんですよ。でも、自分たちは“作る”ことを仕事にしているくせに「作ることにお金をかけるより、もっと先にお金をかけた方がいいですよってお客さんには言ってるんです」って話していて、それじゃ自分たちの売り上げにならへんやんって思ってました(笑)。
だけどその「作った後が大事」っていう言葉がずっと残っていて…。
そのわりに二人とも制作に追われてオフィスに籠ってばかりいるから、「もっと街に出て、人や社会の流れを見たら」「自分の城を持ったら」みたいなところから始まりましたね。

ー以前のオフィス(大阪本町)も河合さんに紹介していただいたんですよね。

で、しばらくした後にある専門学校のサイト運用の話を聞きました。その話が僕の中では衝撃的というか。

画像: 河合氏がインタビューを受けておられる様子2

挑戦し続けることで、会社の価値も更新されていく

― ホームページのアクセスログを読み取って、仮説を立てて、それをテストして検証するというお話ですね。

僕は、どんな事業者・業種・規模も関係なく「事業の“価値”を作り続けていくこと」と「どう“価値創造力”を高めるか」ということを仕事としています。高橋君の話を聞いて、僕がやりたいことと、二人がやっていることの根本は一緒だなと思い始めたんです。
なおかつデータがあるから仮説が立てられる、そこに僕の中でイナズマが走りましたね。
ただ、二つ課題があるなと思っていて、ひとつはデータを見て仮説を立てていくときに、どれだけ頭をやわらかくできるか、既成概念を取っ払えるかということ。あとは「こうした方がお客様に喜んでもらえるんじゃないですか」という仮説が立ったときの行動力だよね。こういうことって答えがないじゃないですか。AMRがクライアントと向き合った時に、クライアントも意識を変えてくれないといけない。

― ウェブはあくまでも手段なんですよね。そこをクライアントと共有できていないと結果が出ないんです。結果が出ているところとそうでないところを比較すると、その部分で差が出ているんですよね。

僕がはっきり言えることは、そこを理解した経営者は絶対に成果を出しているということですね。だから打ち合わせには経営者が出てきてほしいね。経営者が出てこれないなら権限があってスピーディに実行できる人。

僕はホームページは生き物だと思っています。それをいかに伝えたい気持ちを伝えられるものに変えるか、もしくはどうすれば伝わるのかを教えてくれるのが、お客さん、つまり滞在時間みたいなデータだったりする。でもデータはそれをはっきり教えてくれるわけじゃないから、解きほぐして、こういうことかな?ってキャッチボールするのが仮説だから。どんどん速く意思決定してそのサイクルを高めるべきです。
だから、ホームページは「経費」じゃなくて「御社の大事な資産」なんですよ。その資産をブラッシュアップしていけば、ホームページは単なる広告物ではなく“価値”に変わっていく。それで売り上げがあがったら現金に変わるし、売れなかったらもう一度検証すればいい。その繰り返しですよね。

本当に求めているお客さんに出会うために

― 河合さんは企業の“文化”創りもすごく重視されておられます。

モノを売れるようにするのと「ここは売りたい気持ちを抑えて、一度、何を大事にしているかという文化を創りませんか」という感覚は、両方大切だと思います。それが僕が組んでる意味でもある。
僕の役割は売り上げを一過性のもので終わらせるのでなく、自転車操業に陥らずに、細くても長くお客様に愛される企業を作ること。それには“文化”が必要なんです。

僕がいつも経営者に言うのは「僕はあなたを満足させる気がない。あなたの先にいるお客さんをどう満足させるかです」ということ。これから人口が減少してマーケットが縮小することを考えると、お客様と信頼関係を結んで、事業者側もそのお客様たちを本気で喜ばせようとしないと。
自分たちの軸を明確にして、どういう人に、どういう幸せを創っていますという位置を示せると、本当に出会いたいお客さんに出会えるようになるんですよ。爆発的にモノが売れるよりも、出会いたいお客さんに出会えたということは事業者にとって最高のモチベーションになるし、喜びにもなるし、せっかく出会えたお客さんなので大事にしたいと思うから、もう嘘はつけないしクオリティは上げ続けなければいけない。

そうしてお客様と一緒に切磋琢磨して“価値”を高め合う、僕はそれを“共創”と呼んでいます。他社と競い合う“競争”ではなく。これがこれからの時代を乗り切る最強の武器になると思います。

― 私たちの仕事はホームページという形を作ることなんですけど、形を作ることが解決策ではないんじゃないのかなと思うんです。

社会的には可視化するというか見える化する方が理解されやすいし大事なんだけど、見えることだけにこだわると、そこに完成形を求めがちになっちゃう。不完全をどう楽しむか。真剣に働いた先で感じたことや、小さなことから生まれた仮説を拾っていくのって、すごくチャンスがあることなのに。“価値”を作るために集まっていて、従業員だって仕事を楽しみたいはずなのに、企業に“文化”がないとそんな風になってしまうよね。
本当に大切なのはプロセスで、常に挑戦し続けているからプロセスはずっと続いているわけで、終わりが無い。だからアウトプットは変わり続けていくものなのね。そこが止まっているということは、次の挑戦やめたんですか?ということになるし。極端にいうと毎月、3ヶ月、半年、何かしら変わっている。そのプロセスを見せるのがホームページだと思うんですよね。

そう考えると、ホームページは、対外的なコミュニケーションツールだけではないということになる… つまり、企業文化を育む「社内広報」としての最高のツールにもなり得ると信じています。

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有限会社バックステージ
河合 義徳